すべてが杞憂であれ。

好きなものの事。とにかく考えすぎているのです。

余白を…愛している。

ただ、余白と言ってもなんのことを言っているのかわからないと思いますので、私の思う余白について説明するところからはじめたいと思います。

小説でも音楽でも絵でも何でもいいんですけど、作った人から一方的に発信されるものではなく、受け手のこちら側が想像できる部分を「余白」と呼んでいます。

世の中にとてもたくさんの作品が発表されていると思いますが、受け手の想像力や妄想力をかき立てるような作品が好きです。

不確かなものとでもいいましょうか。

例えば…。
5分間の歌の中で間奏が30秒あったら…。そこは受け手の自由に取れると思うんです。
曲を作った人が、なにを思ってここにこれだけ長い間奏を入れたのか。

何か裏テーマがあって、その世界観を表すために不可欠なものなのか。
そこには歌詞が入っていたのだけれど、やめたのか。
間奏を聞きながらサビの歌詞を思い返して欲しかったのか。

この、余白があるからこそ、本来伝えたい事が活きると思っているのです。

なので、何かの作品を見たときに、これは余白まで考えられているなぁと感じると、もうその時点で好きです。

言葉は余白でものびしろでもスペースでもあそびでも何でもいいのです。
本当に伝えたい事がある時に、詰め込みすぎない工夫。あえて受け手に任せる度量。
想像させてくれる余裕。

そーゆーところに、プロだなぁと感じたり、作り手のセンスを感じたりするので、私は余白を見ています。
だから余白が好きです。